🔍 古語拾遺の完全訳


今から本当の『日本神話』の謎が明らかになります。

『古語拾遺』は、平安時代の始めに、時の天皇に宛てた手紙で、貴重な『先祖の古文書』を書き写した形での、『日本神話』に関する機密情報まで含まれていました。

今までの書でも、何度かポロリをしていましたが、今回の書こそが『過去最大の機密流出事件!!』

『天皇祭祀をつかさどる家系』と『時の天皇』という、内部の事情を知るもの同士の、外部に漏れることを想定していなかった『秘密の手紙』だったため、書いてしまったのでしょうが……

外部に漏れた!! 当時の国家機密が外部に漏れた!!

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『古語拾遺』は、元々『古事記』や『日本書紀』に次ぐ第3の書として、一部の人には知られていましたが、今までの訳が悪かったのか、誰も正確な内容までは読み取れていなかった。

今回私は、『他の人の訳』を参考にすることなく、自分で原文から訳し直したことで、発見するに至りましたが、まず前提条件から。

〝天津神〟・〝国津神〟とは、本物の神様のことを指す言葉ではなく

天津神 …… 天皇陛下 国津神 …… 各地に派遣された側近貴族(臣官や神職)

この話の時点で驚く人も多いかもしれませんが、これは『大祓詞』のところで解説したとおりです。 そして、今まで『日本神話』として、〝各地の神話伝承をとりまとめて記録したもの〟とされてきた書のことを、内部事情を知る貴族は、こう呼んでいました。
功を録し酬庸しゅうようを与える祀典してん
意味はコウです。

【功を録す】 人々の功績や成果を書に記録することを意味します。 古代社会では、特に国家や社会に貢献した人々の功績を記録し、後世に伝説を伝えることが最高の栄誉とされました。 【酬庸しゅうようを与える】 功績や貢献に対する恩恵のこと。今回のケースでは『神話風物語』の中に、象徴的な名(神々の名)の形で登場させることで、その過去の手柄に報いることを意味します。 【祀典してん】 祭祀に関する規範や典礼、儀式などを定めた書のことを本来は指すが、今回のケースでは『神話風物語』のことを比喩的に指す。

……ということで、日本神話の謎解き編。 本当の『日本神話』とは何だったのか? の解説です。   ・    ・ 
【原文と直訳】(日本神話の機密流出)

起自天降 洎乎東征 扈從群神 名顯国史 或承皇天之嚴命 爲寶基之鎮衛 或遇昌運之洪啓 助神器之大造 然則 至於録功酬庸 須應預祀典 或未入班幣之例 猶懷介推之恨

天降より始まり 東征に至るまで 扈従する群神の名 国史に顕著なり 或いは皇天の厳命を承け 宝基を鎮衛し 或いは昌運の洪啓に遇い 神器の造りに助力す 然れども 功を録し酬庸を与えるに 祀典に預かるべしも 班幣の例に未だ入らず 介推の恨み抱く者あり

テーブルデザインピンク2行 なんか表現が古くありません? 私の頭では、意味がよくわからないです……
このままでは、よくわかりませんよね? 以下は、【原文】の現代訳バージョンになります。
古語拾遺こごしゅうい』第3部 (日本神話の機密流出) 「従五位下」官位 斎部宿禰廣成いんべのすくね ひろなり (奈良・平安時代)

天津国より舞い降りた神(天の皇子)の降臨から始まり、東方への遠征に至るまで、数多くの神々(国津神)が我が国の歴史にその名を刻まれています。 中には、天皇陛下より神聖なる領土の守護者として厳命を賜った方々もいらっしゃれば、運命の大波に遭遇し、神器の製作に尽力された方々もいらっしゃいます。 これらの偉業を適切に記録し、敬意を表する際には、彼らの名もまた『祭祀の典籍』(神話風の物語のこと)に記載することが相応しいと存じます。 しかしながら、書に功績を記される『栄誉』を受けるに相応しいと認められていない国津の神々もおり、彼らは認められない忠臣のような憤りを抱いておられるのもまた事実です

📼 作者の斎部廣成いんべの ひろなり 一人語り風

『古事記』に自分の先祖の功績が、神の名を用いて掲載された者。 それに匹敵する功績を残しながら、都合で掲載に至らなかった者……。 過去の偉人たちの功績を神話風に綴る、この壮大な『祭祀の典籍』に、〝神の名〟を用いて自分の先祖が記録されることは、貴族にとって『最高の栄誉』とされましたな。 これは『朝臣』などの称号とは比較にならない誉れ高き名誉で、〝神の名〟を用いて自分の先祖が記録されるわけですから、『自分の家柄』に対する誇りは、天にも登るものでございます。 そのため、『古事記』は家柄や家系図を記す文が、あのようにズラズラ続くのでございますな。 事情を知るものが見れば、作中の〝イザナギ神〟とは〝神武天皇〟のことを指すのだな? 作中の〝素戔嗚尊〟とは〝 皇太子〟のことを指すのだな? と、内輪では元ネタがわかるわけでございますからな。 こうして、元明天皇の治世の時に、太安万侶おおのやすまろに令が出て、国内貴族向けの『祭祀の典籍』が書かれたわけですな。 なお、序文には「元明天皇の命を受けて、口伝伝承を消える前にまとめ上げた」とは書かれておりますが、今回の『古語拾遺』の序文 のように、政権の命令が止まれば、人々は、昔の話などどうでもいい(書契以来 古を語るは好まれず)のでございます。 むしろ、昔の話を笑うくらい(古きを嗤う者現れ)でございまして、誰も好きこのんで、口伝伝承など、残そうとなどしていなかったのです。 書への記録が済み、上からの司令がなくなれば、〝語り部〟すら黙り始める……

🎓 『古語拾遺』を理解する、分かりやすい解説

かつて、遥かなる時代に、神に導かれた伝説の偉人が、奈良の地で『天皇宣言』をなされ、この偉大な国の歴史がスタートしました。 偉人の子孫も、いろいろありましたが代々国をまとめあげ、それは今の世まで続く、長期政権なのです。 しかし、時代とともに陛下の力が相対的に削られていき、飛鳥時代には「大宝律令」を制定するも、過去の栄光を蘇らせるまでには至らず、ほとほと困り果てていたところ、元明天皇の代に、国史を神話風に綴り、過去の側近たちの偉業や功績を、神々の物語風に織り交ぜていた物語を書き直して強化する作業を開始します。 『古語拾遺』で、斎部の先祖が残していた、神話風物語を奈良時代の物語性で強化して、『源氏物語』・『平家物語』を思わせる、英雄伝説を残そうと考えたのです。 偉業や功績が特に高かった創業時から苦楽を共にした側近には、有名な神々の名が、物語の中で割り振られ、彼らの実際の業績は、神話の中の偉業として扱われました。 後の時代の者たちは、特にインパクトの大きかったエピソードのみが拾い上げられ、この時の登場名は〝神名風の語呂合わせ〟が用いられました。 【神名風の語呂合わせの例】

思兼神オモイカネノカミ……重い金の神(銅の製造技術者) 天目一筒神アメノヒトツツボノカミ ……天の1つ壺の神(鉄釜の技術者) 天兒屋命アメノコヤネ……天の小屋・屋根(屋根付きの神社)

この物語に自分の先祖が載り、後世に伝説として残ることは、最高の栄誉とされました。 自分の先祖たちに、実際に起こった出来事が、天上界の神々の話として描かれているのです。 それは、その血を受け継ぐ者にとって、永遠の誇りと喜びの源となったのです。 この物語は、単なる『架空の記録』ではなく、天皇家を支える側近一族の誇りを象徴するものとなりました。 自分たちの歴史を神話化することで、現在の側近たちの心にも、新たな忠誠心の炎を灯すことに成功したのです。 しかし、この『祭祀の典籍』の編纂過程で、一部の側近の功績は記録から漏れてしまいました。 これらの側近は、天皇のために尽力し、多大な貢献をしたにも関わらず、その努力が書の中では反映されなかったのです。 よって彼らは「功を録し酬庸を与えるに、祀典に預かるべしも、班幣の例に未だ入らず、介推の恨みを抱く者もあり」と表現されたのでした。 同じ貴族として、漏れた者の気持ちがよくわかったのでしょう。 NEXT『古語拾遺』第4部 伝説の霊剣 草薙の剣








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