🔍 古語拾遺の完全訳
『古語拾遺』【原文と直訳】(鎮魂之儀)
凡 鎮魂之儀者 天鈿女命之遺跡 然則 御巫之職 應任舊氏 而 今所選不論他氏 《所遺九也》
凡そ 鎮魂の儀は 天鈿女命の遺の跡なり 然れば 御巫の職は 古の氏に任ずべし されど 今の選定は他の氏を論じず 《これが遺憾の九つ目なり》
なんか表現が古くありません? 私の頭では、意味がよくわからないです…… |
『古語拾遺』第4部 (鎮魂之儀)
「従五位下」官位 斎部宿禰廣成 (奈良・平安時代)
鎮魂の儀(火山噴火の神の怒りを静めようとした、天岩戸の儀式のこと)は、伝統的に天鈿女命の遺した教えに基づいております。 このため、巫女の職は、歴史を有する古い氏族によって担われるべきものであると考えます。 しかしながら、現在においては、この重要な役割に他の氏族が考慮されることはございません。 これは、我々の伝統における九つ目の大きな見落としと言えるでしょう。
📼 作者の斎部廣成 一人語り風
これも、陛下のお耳にぜひとも届いてほしい「中臣」の功罪についてでございます。 他の氏族や、古くからのしきたりを軽んじ、徐々に「中臣」のみに権力を集めているようで、これが私どもには少々心配の種でございます。