🔍 古語拾遺の完全訳
【序文】 … 奈良の現状を嘆く 【第1部】 … 先祖の古文書の書き写し 【第2部】 … 宮殿建設〜ヤマト政権スタート 【第3部】 … 歴代天皇の治世 【第4部】 … 中臣氏の権力増大に対する警告 【第5部】 … 大国主命と卑弥呼のエピソード 【結び】 … 天皇個人に宛てた結び
夫 尊祖敬宗 禮教所先 故 聖皇登極 受終父祖 類于上帝 禋于六宗 望于山川 徧于群神 然則 天照大神者 惟祖惟宗 尊無與二 因 自餘諸神者 乃子乃臣 孰能敢抗 而 今神祇官班幣之日 諸神之後 叙伊勢神宮 《所遺二也》
祖を敬い 宗を尊ぶは礼の根 故に 皇の即位に際し 先祖に倣い 天に祈り 六宗に望み 山川に祈りを捧げ 神々に及ぶ 然れども 天照大神は最も尊く 他に並ぶ者なし 他の神々は子または臣として これに抗う者なし しかし 神祇官班幣の日 伊勢神宮は後に叙する 《これ二つ目の遺憾なり》
![]() |
なんか表現が古くありません? 私の頭では、意味がよくわからないです…… |
「尊祖敬宗」という原則は非常に重要でございます。 故に、聖なる皇帝が即位される時、新天皇は先祖の尊厳を引き継ぎ、最高神に等しい存在となります。 そのうえで、皇帝陛下は、六祖の神々に祭りを捧げ、山川を尊び、すべての神々に敬意を表されるのです。 そして天照大神は、我々の祖でもあり霊元の中心でもあります。 彼女への尊敬は、他のどの神々とも比べ物にはなりません。 従いまして、他のすべての神々は、天照大神の子孫または臣下としてあがめ、この秩序に逆らうことは、誰にもできないのです。 しかしながら、官僚の神々のランク付けや、供物が捧げられる日に、天照大神に捧げられた伊勢神宮が他の神々の後に列挙されることがございます。これは、残念ながら、大きな見落としの一つでございます。 二つ目の大きな見落としと言えるでしょう。
📼 作者の斎部廣成 一人語り風
「六祖の神々」とは(伊勢・春日・鹿島・豊受・出雲・熱田)と呼ばれる神々でございまして、古代より我が国の民を守り導いてくれた神々様でございます。 ほかにも、山や川など、自然そのものが神のおわしますところですから、同じく敬意を抱く対象でございます。 その中でもやはり、天照大神は太陽神ですから特別でございます。 我が国は〝日の本の御国〟でございますから、天照大神様の元に暮らす存在なのでありまする。 しかしながら、近頃神祇官を担当する者の、読み上げの順に、違和感がございまして名。朝廷は人臣に階位(正一位や従一位など)を発表するときに、班幣の儀式で位の高い順に読み上げられるのですが、正一位の身分に任命された藤原不比等 の後に、伊勢神宮の名が呼ばれてた事象がございましてな…… これは天に対する、不敬の表れではないか? と思った次第でございます。
🎓 『古語拾遺』を理解する、分かりやすい解説
『古語拾遺』第4部 伊勢宮司
