📓 『カタカムナ』 全80首の意味−第32句の解説
『カタカムナ』第32句 今回の句は、『日本神話』の初期の頃の、土地の開拓の様子を描いています。 『日本神話』の解読が進むと、今まで伝説とされていたもののいくつかが、実際にあったことだと分かります。 この句の意味は、『正しき道を歩む統率者』に対して、 あなた方の影響力を広げて多くの土地を助けなさい! と応援している詩です。 ・ ・『カタカムナ』 全80首の意味−第32句の解説
📓 【原文】『カタカムナ』 第32首【漢字に直すと?】アマノカミ アメノヨロヅ クナギノタマワケ アヤ クメ シコネ カムツミ シヅマリヌ イツノタテカム アワナギ カサネ アハヂノホノサワケシマ イヨノ イヤシロチ
『カタカムナ』 第32首 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-🔎 【この句の意味は?】天の神 天の万 草薙の霊分け 術 久米 四股根 神つ身 鎮まりぬ 伊豆の建て神 泡凪 重ね 泡地の穂の先分け島 伊予の 弥盛地
『カタカムナ』 第32首 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-高天原の神は、天の知恵を刈り取り 人に授けた 放射状の『根』が 穀物の豊作を 支えるようにだ 箱根の山そのものには、巨大な『ご神体』が鎮まってるから そこに 神社を建てなさい このまま 穏やかな海、理想的な状態が続くよう アワジの穂の先分け島(現在の淡路島)を渡って 伊予(愛媛)に向けても、影響力を広げていこう
カタカムナを通して日本神話の舞台裏までも見えてきた!
この句は、『正しき道を歩む統率者』に対して、 あなた方の影響力を広げて多くの土地を助けなさい! と応援している詩です。 『日本神話』の解読が進むと、今まで伝説とされていたもののいくつかが、本当にあったことだと分かります。 『日本神話』の最初の頃(縄文末期〜弥生中期)にかけての、稲作農業を日本各地広めた大倭勢力の源流に対しては、神様は確かに「君たちの活動は素晴らしい」と応援している。この句で、確かにそう言ってるただ、それより数百年、時代が経過すると…… どうも様子が変わってくる。 『国譲り神話』〜『古墳時代』にかけて、各地の豪族(支配者)として君臨した〝シナツヒコ〟に対しては、神様は強烈な抵抗感を見せていた。 せっかく守ってきた土地を荒らされてしまった! と。 ただ、『日本神話』の初期の頃の、大倭勢力の源流に対しては、神様は確かに応援していた。 ・ ・ 『伊豆&箱根』の山についても、『カタカムナ』の分析で新たなことが分かりました。 元々『富士山』が特別な神気を放つ『霊山』というのは、神秘系の話が好きな人なら知ってることだと思いますが、『富士山』だけでなく、『箱根』もそうだった。 前後の句の流れと総合すると、やはり第29句で解き明かした、『やまたのおろち伝説』に対して私が見抜いたことは、正しかった!! (箱根には、九頭竜伝説がある) 『草薙の剣』といえば、オロチ退治の後、シッポから出てきた剣ですからね。 その『草薙の剣』が、この句にも出てきたわけですから、あの『やまたのおろち伝説』の謎解きは正しかった。 『箱根の山脈』って、地形としてみると、『島』のようにポコッと盛り上がった地形。 それを『巨大な九頭竜』と見立てていた。 だから、『伊豆の神つ身 静まりぬ』とは『伊豆山神社』のことではなく、『箱根の山』のことを指す。ひこ『カタカムナ』は、この箱根の山に神社を建築して『聖地』にすれば、ますます国が栄える(弥し路)と。 ちなみに『イヤシロチ』は、癒やしの土地を意味する『癒しろ地』と誤解されてますが、全然違います。 実際の意味は…… 〝弥〟とは、弥栄の意味で、ますます栄える! という肯定的な意味。 盛地は、盛り上がるという意味なので、 この句の後半が意味するところは…… 正しき道を歩む統率者の影響力が、淡路島経由、伊予(現在の愛媛県)の地まで及ぶことで、途中の土地の人々の生活も、ますます栄えていく……。 『カタカムナ』 全80首の意味−第33句の解説『九頭竜』は本当に箱根の山脈のことを指すの?
実際、箱根には9つの峰(頭)が存在します。 1.金時山(きんときやま) 2.葛城山(かつらぎやま) 3.箱根山(はこねやま) 4.箱根岳(はこねだけ) 5.大涌谷(おおわきだに) 6.三ツ峠(みつとうげ) 7.綱取山(つなとりやま) 8.強羅山(ごうらやま) 9.鈴ヶ岳(すずがたけ)
やまたのおろちを漢字で書くと『八岐大蛇』。 〝八岐〟が〝山の峰が分かれること〟を指すのなら、意味がピッタリ! また、『雨の村・雲の剣』も、山脈にかかる雲という意味なら、スッと通る。