📓 『カタカムナ』 全80首の意味−第37句の解説


『カタカムナ』 全80首の意味−第37句の解説


『カタカムナ』第37句

今回の第37句は、あるグループに対する、『神の怒りの句』です。
その後、彼らがどうなったのか? それは……

カタカムナ第61句 を見ると、彼らの未来の出来事が書かれています。


。 『カタカムナ』 全80首の意味−第37句の解説

『カタカムナ』 全80首の意味−第37句の解説  📓 【原文】
 。 『カタカムナ』 第37首 

カムナガラ…… アメノク ヒサモチ… カタカムナ クニノク ヒサモチ… オキミツゴ サキカゼ シナツヒコ キノククノチ イヤミソギ ミチ オホヤマツミ カヤヌヒメ ツチ イヤミソギ

 【漢字に直すと?】
  『カタカムナ』 第37首  -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

惟 神かむながら…… 雨の区 久持ち カタカムナ 国の区 久持ち 隠岐三つ子  先風(春一番のこと)志那津彦しなつひこ 季の来く後く のち いや みそぎ 道 大山摘おほやまつ家屋かやぬ姫土 いや みそぎ

 🔎 【この句の意味は?】
  『カタカムナ』 第37首  -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

神のつぶやきカムナガラ…… 梅雨の間は暇?『カタカムナアメノク ヒサモチ カタカムナ』を読み上げるといい 収穫期までの食糧確保なら、隠岐の三つ子島クニノク ヒサモチ オキミツゴの貝の山だ 冬が終わって強風とともに、志那(大陸)サキカゼ シナツヒコから 来た者たちが、二毛作前期の収穫を刈り取って行キノククノチった なんとか回復させて、二毛作後期の水田イヤミソギ ミチに移った後も…… 彼らはまたも、全てを刈り取って行オホヤマツミった 土地の者には食料がない。家屋の蔵は土カヤヌヒメ ツチしかない。 この土地を『神聖な地』として回復イヤミソギさせなければ……

【神のつぶやき】

規則的な海岸の波、寄せては返す波の跡(泡の後に、また泡) 水田に引くための、「水の分け方」のコツも同じだ。 均等に配分し、同じ土地で、春と秋、二重に収穫できるようにする(二毛作のこと) そして、集落一帯を豊かにさせる食糧確保の方法と食料配分のしかた それを我々は行っていたのに…… 志那(大陸)から移住してきた支配層たちが 根こそぎ刈り取って持って行ってしまった 残った土は、まるで空っぽの家屋…… バランスのいい、土地と水の使い方。 せっかくいい感じにやっていたのに、荒らされてしまった…… 彼らは、目の前のことしか見えてない。 長く持たせる土地とは、計画性を持った土地のことを言う。 今さえよければそれでいい、ではないのに……

(マイルドな表現に編集してます。実際の神の怒りはこの10倍以上)

。 『カタカムナ』 第37句の用語の解説

 ❏ 【志那津彦しなつひこって何?】 ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
志那津(中国)出身のグループ 簡単に言うと、移民。 志那津とは、中国南東部の沿岸地域のことで、主に広東や福建などから日本に渡ってきた移民。 時期は、弥生後期〜古墳時代(1世紀〜7世紀) 同時期の中国は、三国志〜十六国時代〜南北朝あたりに相当するが、その戦乱や政権の交代による不安定さを避けて国外移転した支配層の人々が、今回の志那津彦に該当する。 弥生時代に日本に渡ってきた、初期グループに対しては、稲作文化を広めて国を豊かにしたので、神様も好意的だったが、今回のグループに対しては……
 ❏ 【志那津彦しなつひこの別名】 ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
『古事記』の記述では、伊邪那岐いざなぎの吹いた息が風神、級長戸辺しなとべ命となって〝またの名〟を級長津彦しなつひこ命となっている。 なぜ〝またの名〟があるのか? それは珍しいことではなく、各地域や年代によって、使われる言葉が若干異なることはよくある。 イザナギ一派が呼び寄せた、『級長』としての渡来人が、春一番の強風とともにやってきて、全部持って行ってしまった。 それが…… 級長戸辺(しなとべ風神) 実はこの字、どこをどう読んでも〝しなとべ〟とは読めない。 まともに読めば、『級長戸辺きゅうちょうと あたり』 となる。 わざわざ『級長の戸・辺り』(支配者の蔵戸が並ぶ地区)という字を使っているところを見ると…… 『古事記』の文字起こし係だった 太安万侶おおのやすまろ は、〝志那津彦〟が何を指すのか? 理解しながら書いていたことがわかる。

。 カタカムナを通して解けた『古事記』の神名かむな解説

 🔐『第37句』に登場の【神名かむな】 …… 本当の名 は?


✼ 天之久比奢母智アメノクヒサモチ…… 雨の区久持ちあめのくひさもち ✼ 国之久比奢母智クニノクヒサモチ…… 国の区久持ちくにのくひさもち ✼ 志那都比古神(シナツヒコ)…… 志那津彦しなつひこ ✼ 久久能智神(ククノチ)…… 来く後くくのち ✼ 鹿屋野比売神(カヤヌヒメ)…… 家屋ぬ姫かやぬひめ

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