📓 『カタカムナ』 全80首の意味−第16句の解説


『カタカムナ』 全80首の意味−第16句の解説


『カタカムナ』第16句。

個人的な話ですが、全80首の中で、一番『訳』が難しかったのがこの句でした。

最初は順番に『訳』を進めたものの、難しい句にぶつかったときは、いくら考えても分からないので、とりあえず保留にして次の句に向かう。

そして、80首目まで突き進んだら、再び保留中だった句に戻ってきて、数日ぶりに再挑戦。

このサイクルを何度も繰り返した中で、最後まで苦戦したのがこの句でした。

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何度見直しても、サッパリ分からない。
何度も神様に泣きついたものの、それでも降りてこない。

降りてきたのは、一部のヒントだけ……。
どんなヒントだったと思います?

『この句は、最後から順に訳していく』

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おおっ! カッコイイことを言われた!!

そうか! 発想を変えて、最後から順に訳していけば解けるのか!
それならば! と思うじゃないですか。 しかしそれでも、ダメだったんですよ。 いや〜難しい…… でも、10月10日の朝、早朝4時! いつものように早起きして、起きてすぐ『カタカムナ』の訳に向かった。 降りてきた!! この日の朝は、なんとなく、今日なら解ける気がしたんです。 そんな感覚があって、いきなりこの句を開いて、実際にやってみたら本当に解けた!!   ・    ・  この句は、自分にとって一番最後の句、『ラスボス』の句でした。 だから、とうとう解くことができたときには達成感……と思うでしょう? 疲労感でした。 ドッと疲れた……。 ああ、ようやくやりきった! と。これでラクになると。 この句は、自分にとって一番最後の句だったので、今回に限っては、いつもの【この句の意味は?】の形で書かず、解いているときの流れそのままを見せる形で公開します。 かんながら…… 私に向けて、神がおっしゃったことは……   ・    ・ 

。 『カタカムナ』 全80首の意味−第16句の解説

『カタカムナ』 全80首の意味−第16句の解説   📓 【原文】
 。 『カタカムナ』 第16首 

アメノ サツチ クニノ サツチ アメノ サギリ クニノ サギリ アメノ クラト クニノ クラト オホトマトヒコ オホトマトヒメ トリノイハクス フネ オホケツヒメ

 【漢字に直すと?】
  『カタカムナ』 第16首  -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

あめ 砂土さつち くに 砂土さつち あめ 砂霧さきり くに 砂霧さきり あめの 蔵戸くらと くにの 蔵戸くらと 大帆纏おほとまと 彦 大帆纏おほとまと 姫 採りの 岩屑いはくす 船(岩に付く貝採り船) 大月姫おほけつひめ

ようやく降りてきた。 なんとなく、今日なら解ける気がした。 そして、自分にとって一番最後の句、『ラスボス』の句を、とうとう解くことができた。 私に向けて、神がおっしゃったことは……

。 私に向けて、神がおっしゃったことは……

この句は、言葉遊びの「対」になっている。 言葉遊びがしたくて、意味がやや『犠牲』になっているが、 最後の部分以外は、対になってるだろう? ここがポイントで、後ろから順に解いていく。
  『カタカムナ』 第16首  -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

あめ 砂土さつち くに 砂土さつち あめ 砂霧さきり くに 砂霧さきり あめの 蔵戸くらと くにの 蔵戸くらと 大帆纏おほとまと 彦 大帆纏おほとまと 姫 採りの 岩屑いわくず 船(岩に付く貝採り船) 大月姫

 大月姫…… 見て分かるように満月のことだ。月夜の航海中に振り返る。  採りの 岩屑いわくず船 を向かわせたが……  大帆纏おほとまと 彦  大帆纏おほとまと 姫 うまくいったときもいかなかったときも…… これは、皆から尊敬される権力者になりたい者に対して、「貝採り船」に例えて話をしてるのだ。   ・   ・   🔎 【この句の意味は?】
  『カタカムナ』 第16首  -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

満月の夜オホケツヒメに、貝採り船が海面を漂うトリノイハクスフネ。 穏やかな波の上で、ふとこれまでのことを振り返る。 風が強いこともあれば、穏やかなこともあったオホトマトヒコ オホトマトヒメ。 今、多くの収穫とともに帰途につく。 土地に着いたら、皆に富を配る。 天の蔵(船の貯蔵庫)アメノ クラトから、国の蔵(土地の皆)クニノ クラトへ。 天の貯蔵を、よい形で皆に配る方法は? 天が、高天原から地上に、理想的な地形を生み出したアメノサギリように、その土地(必要な量)に合わせた理想的な配り方クニノサギリをするのだ。 皆から尊敬される権力者になりたい者は、天の高天原(全ての者が恵まれている)アメノ サツチのように、国を運営クニノ サツチすることだ。

🔎 カタカムナのヒントで解いた『古事記』の神名かむな解説

 🔐 今回の句に登場する『神名かむな』 本当の名は?


・天之狭土神(アメノサヅチ)……(天の砂土) ・国之狭土神(クニノサヅチ)……(国の砂土) ・天之狭霧神(アメノサギリ)……(天の砂霧) ・国之狭霧神(クニノサギリ)……(国の砂霧) ・天之闇戸神(アメノクラド)……(天の蔵戸) ・国之闇戸神(クニノクラド)……(国の蔵戸) ・大戸惑子神(オホトマトヒコ)……(大帆纏彦) ・大戸惑女神(オホトマトヒメ)……(大帆纏姫) ・鳥之石楠船神(トリノイハクスブネ)……(採りの岩屑船) ・大宜都比売神(オホゲツヒメ)……(大月姫)

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