🔍  初心者が楽しく読める古事記こじき入門(天地創造)


それでは、『古事記』のダイジェスト版の訳のスタートです。

元が『口伝伝承』という話なので、よりリアルに感じられるよう、お母さんが、子供達に語って聞かせる……

という文体でまとめてみました。

内容は、書いてあることの単なる『訳』ではなく、『正しい形』に少し寄せながら書いています。

ただ、元の『原本』そのものの矛盾の指摘は、ここでは行わず、本格的な謎解きは古語拾遺こごしゅういでとなります。

すぐ右下の  リンクから、『古語拾遺』の該当記事 の解説に飛べますので、両者を見比べてみると、神話の謎 がわかりますよ。

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🔍  古事記いにしえのことがらのしるし 上巻かみつまき−2 (天地創造)

『古事記』上巻 (天地創造) 「従正五位上」官位 太 安万侶おおの やすまろ (奈良時代)


今から、この国に古くから伝わる神様の話をするから、子供達、よ〜く聞いておくれよ。 それは、はるか昔のことさ。 宇宙の始まりは、まずは高天原っていう『神々の世界』が誕生したそうな。 そうさ。この地上よりも先に、神様の世界ができたんだってよ。 そこは空よりも高く、この世界とは違う、不思議な場所なんだそうな。 その特別な『神様たちの世界』で、最初に現れたのは、天之御中主神アメノミナカヌシ高皇産霊神タカミムスビ神皇産霊神カムミムスビという三人の大神様。 ただ、その神様たちはあまりにも波動が高すぎて、人からはその姿が見えなかったのさ。   ・    ・  その頃はまだ、こっちの世界は、水面に浮かぶ油のようにユラユラしてた。 この大地は、最初はカタチが定まってなくて、ユラユラ、ふわふわ…… 霊界と切り離される前のこの世界は、最初は実体がなかったんだよ。 それから少しするとね、違う大神様がまた二人現れた。   ・    ・  その神様の名前は、宇摩志阿斯訶備比古遅神ウマシアシカビヒコジ と 天之常立神アメのトコタチ。 よくわからない名前だろ? アタイも覚えられなかったからさ、勝手にアダ名つけちゃったさ。 「上手いアシヒコ爺さん」に「飴の父ちゃん達」さ。 でも、やっぱりこの二人も私たちには見えない存在だったんだって。 神様だからね、人からは見えないんだよ。 神様達って、違う世界に住んでるんだよ。こことは違う世界に。 この総勢5人の神様は、特別な存在として、高天原の中でも尊ばれていたみたいよ。 もちろん一番最初の 天之御中主神アメノミナカヌシ が最強だけど、ほかの神様たちも、やはり別格だったんだってさ。   ・    ・  それからしばらく経って、結構期間が空いてから、また二人の大神様が現れた。 どのくらい時が流れた後かはアタイにも分からないけどさ、こちらの神様もまた、神秘的な存在すぎて見えなかったんだよ。 そうさ、神様のお姿はアタイらには見えないのさ。 その神様の名前? 国之常立神クニノトコタチ と 豊雲野神トヨクモノカミ。 覚えられないだろ? だから、「国の父ちゃん達」と「入道雲さん」って呼んでるさ。 神様ってホラ、爺さまが雲の上から「こんにちは」してくるイメージあるだろ? 「入道雲さん」が、そんな感じで雲の上から、神の『ご神託』を降ろしてくださってたのかもね。昔の人たちに……   ・    ・  ここまでが、『神々の世界』で誕生した、特別な神様の話。 アタイらから見たら、見えない存在。 だから昔の人も、(神のお告げで)声は聞いたことがあっても、姿までは見たことがなかったのさ。 そこから先は、また違った神様の話で「神世七代かみのよななよ」と言ってね…… 宇比地邇神ウヒジニ と その妹の 須比智邇神スヒジニ 角杙神ツヌグヒ と その妹の 活杙神イクグヒ 意富斗能地神オオトノチ と その妹の 大斗乃弁神オオトノベ…… 母陀流神オモタル と その妹の 阿夜上訶志古泥神アヤカシコネ…… そんな感じで、どんどん神様の名前も増えていったのさ。 そして最後に、一番有名な、 あの 伊邪那岐神イザナギ & 伊邪那美神イザナミ 様が現れたんだよ。   ・    ・  この話はどこから来たのかって? 大昔の巫女さんが神様から直接聞いた話に決まってるじゃないか。 さっきの、雲の上の神様だよ。その神様が、昔の人にいろいろ教えてくれたのさ。 今でもホラ、儀式の時に神楽舞台で綺麗な衣装着て、神様に祈りを捧げてる人がいるだろ? あの人達は、神官(巫女さん)っていって、なんだかその人にだけは神様の声が聞こえるらしいよ。 だから今語った話は、神様から神官に、直接降りてきた話。   ・    ・  神様から直接教わった大事な話だから、みんなこの先も同じ話を継いでいかないといけない。 アタイだけじゃないよ、村の人たちもみんな、同じ話をソラで言えるのさ。 それが、口伝伝承ってやつなのさ。

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