🎬 カタカムナの謎を解き明かす物語
前回のページ では、楢崎皐月氏と 『カタカムナ』 の驚くべき出会いの場面を解説しました。 しかし、なぜ『カタカムナ』ほどの歴史的価値の高い巻物が、長い間ひっそりと神社の奥に封印され、人々の目に触れることがなかったのでしょう? その理由は、意外なものでした...... 巻物自体は代々の『保久良神社』の宮司たちによって受け継がれていました。しかし、その取り扱いには、想像以上の脅しがあったようです。 「この巻物の封印を解くと、呪いで目がつぶれるから、絶対に開けてはいけないよ!」 つまり、その封印は勝手に解くことが許されていなかった。 ・ ・ その戒めを初めて破ったのが、楢崎皐月氏の前に現れた、あの謎の猟師である平十字 さん。 「見るな」 と言われれば、よけい見たくなるのが人のサガというもの。つい、好奇心に勝てず、封印を解いてしまったのでしょう。 しかし、巻物から現れた文字は、これまで見たことのない記号の羅列…… 何だコレは? 何らかの呪術??平十字さんは、早速学者に見せて 「この巻物に書かれているのは何か?」 と尋ねたそうです。 しかし見せられた学者は、その巻物の歴史的な価値を見抜けず、 「家紋かな? 刀の装飾の写しかな?」 と、巻物の正体を理解できなかったそうな。 ・ ・
📺 あれ? 楢崎氏の話に矛盾発生!!
ここで、一つの 【意外な事実】 が明らかになりました。「決して開けるな」 と言われていた巻物を開けてみたら、奇妙なものが書かれていた。 「この巻物に書かれているのは何か?」 と学者に見せたものの、結局分からなかった。 平十字さんにとっては、巻物の正体は謎のままだったのです。 よくわからない、珍しいものがあるんだけど、見たい?? みたいなノリ。 ・ ・ この時点では、平十字さん自身「この巻物に書かれているのは何か?」 は、見当すらついてない状態。 その巻物が 『カタカムナ』 だと分かるのは、楢崎氏によって解析された、出会いから数年後のはずなのです。 なのに、どうして彼は 『カタカムナ』 に関連する、アシア族についての話題を唐突に持ち出したのか? どうも整合性がとれない。 ・ ・ 最も論理的に考えるなら、アシア族に関するこの2つのエピソードは…… 【アシア族に関する2つのエピソード】謎の猟師である平十字さんは、楢崎皐月氏に対して、 「この巻物は 『保久良神社』 が代々大切に守ってきたご神体で、我が一族に伝わる話では、古代日本にはアシア族があり、その頭領がトウアンだった」 と伝説を語ったとされてますが、別な視点から見ると、平十字さん自身は、本当はこの巻物の正体を知らなかった……。
・ 満州で見た古代技術の『茶釜』と 道士から聞いた“アシア族の伝説” ・ 『保久良神社』の宮司の子孫が語った“アシア族の伝説”これらが 『カタカムナ』 の訳に対して信憑性を高めるための、創作エピソードなのではないか? という疑い。 実は、日本には 『竹内文書』 という古文書が存在するのですが、 この古文書にも、古代の日本には 「超科学文明」 があったと主張していて、幻の金属「ヒヒイロカネ」についての記述もあるのです。 楢崎氏の聞いた、二つのエピソードは、偶然にも 『竹内文書』 の主張と一致する。 ・ ・ すると、そこから導き出される、最も筋が通る説明は…… 【創作エピソード??】『カタカムナ』の研究を進めるウチに『竹内文書』の存在を知った楢崎氏が、自身の『カタカムナ』の訳に対して信憑性を高めるために、創作エピソードを後から盛り込んだ……ということが、可能性として考えられる。 ……可能性ですよ! 本当のところは、誰にも分かりません。 私自身は、創作かどうか? のジャッジまではしませんので、 そこから先は、アナタ自身が感じたことにお任せします。 本題に戻りましょう。 ・ ・ 平十字さん自身、この巻物の中身は見当がつかなかった。 その事実は、何を意味するか? 彼の先祖である代々の宮司が 『カタカムナ』 の読み方や意味 の継承に失敗していたことが分かるのです。 つまり、歴史の中のどこかの時点で伝承が途切れ、後には意味不明のオリジナルの写しだけが残った。 ・ ・ 現存する巻物は、江戸時代初期にオリジナルを書き写したもののようですが、もし写本の時点で 『読み方』 や 『意味』 が継承されていたのなら、解読用のメモも必ず併記されるはず。 これは必ず併記されます! 後の時代にとって、大事な資料になるのですから。 しかし、そういったメモがなかったところを見ると、江戸時代初期の時点で既に 『カタカムナ』 文字の読み方と意味は、そのどちらも伝承が途絶えた後だったことがわかります。 ・ ・ 『アシア族』 の伝説についても、平十字さんが語ったエピソードが仮に本当だったとしても、肝心の巻物の中身は、伝承が途絶えてるため、 宮司の直系の子孫である平十字さんが話したとされる『アシア族』の伝説も、そのまま信じてしまうことなく中身の正当性は検証する必要があったわけです。でもね、本当に古代文明があったのなら、大きな都市圏の跡が必ずあるはずなのです。都市圏の道路、水路の跡や、巨大建築物跡の、凹みでもいい。 高度な文明を持つ人々であれば、地震や台風、洪水等に耐えられる頑丈な建物や都市設計の技術も備わってるはずなので、遺跡が何一つ残ってないのはあり得ない。 縄文式のテントのような住居跡や、貝塚ですら残ってるのに、それより巨大で発見しやすいはずの遺跡が何一つ残ってないなんて、あり得ないのです。 ・ ・『カタカムナ』 に対する誤解の元は、楢崎氏自身に起こった初期のバイアスによる 『認知の歪み』 が原因だったと思われますが、後に続いた研究者たちも見抜けなかったのは、最初に 『アシア族』の伝説を受け入れてしまったことが、原因ではないでしょうか?
🎓 本当に『カタカムナ』は縄文時代の古代文明なのか?
『カタカムナ』 のことをちょっと調べたことがある人なら、心当たりがあると思いますが 『カタカムナ』 の解説を見ると、ほとんどが、次のような説明ばかりです。 【カタカムナの解説例】・ 縄文時代の古代文明 ・ この宇宙は・現象界と・潜象界から・成ったもの ・ 『カタカムナ』 は宇宙の法則や自然現象、時の流れなども解き明かしている ・ 科学的な知識や生活、健康などに関する説明もドコを見ても中身が同じなのは 『カタカムナ』 発見者の楢崎氏自身が、そのような解釈を、自身のグループを通して広めていったからなのですが、 実は楢崎氏本人も、自分の訳に対して自信満々だったわけではなく、 「本当にコレが正しかったのか? 分からない」と、のちに回想しているそうです。相似象会誌・第3号P.133抜粋 今までの仕事を一切投げうって、全才能を、カタカムナの文化の翻訳の仕事に打ち込み、自ら「学者」になろうともせず、何らかの対価も求めず、ただならぬ情熱を以て、甘んじて、カゲの奉仕の生涯に徹しようとせずにいられなくなったそのゆえんが、心から頷かれるまでになったのである。 誰一人理解してくれる人はなく、家族にも、受け入れてもらえなかった。 ただ一人、宇野多美恵だけが、わかってくれた。「理解者は、ほとんどゼロだった」と本人も語ってますね。 その楢崎氏が、どのような流れで、古代文明説を主張するに至ったか? 順序立てて追っていきましょう。
※ 宇野多美恵さんは、楢崎氏の意志を引き継いで、楢崎派の後継者となった人。🎓 楢崎氏が古代文明説を主張するに至った経緯
最初に確認するところは、楢崎氏が初期段階で 【アシア族に関する2つのエピソード】・ 満州で見た古代技術の『茶釜』と 道士から聞いた“アシア族の伝説” ・ 『保久良神社』の宮司の子孫が語った“アシア族の伝説”この2つのエピソードを聞いたことで 「カタカムナは日本の古代文明」 という仮説に流されてしまったこと。 (このエピソードが事実だとするならですが……)そこから訳を進めていくウチにイメージが膨らみ、宇宙の法則や自然現象、科学的な知識まで展開したのでしょう。 楢崎氏のような高い科学的知識と優れた頭脳を持つ人であれば、たとえ仮説が見当違いだったとしても、自らの仮説に合わせて解釈をまとめることができます。 一般の人が先入観なしで訳した結果、『そこに、高度な科学の知識が書かれていた』と主張するならともかく、元々科学の専門家が「古代文明」の先入観を持った状態で訳したときに、『科学や宇宙法則の内容が出てきた!』というのは、偶然でしょうか? むしろ、訳す前から『意図しない思い込み』があったと考えられません?そもそも仮説のスタート時から古代文明説を想定してるなら、カタカムナの意味の予想も “カタカムナ人の、当時の信仰や科学の説明などが載ってるのでは?” と考えるのが自然。
🎓 楢崎氏の訳しかたは、本人の主観が入りやすい
実際、楢崎皐月氏の使った 『カタカムナ』 の訳し方って、かなり特殊な手法だったのです。 あの訳し方は、楢崎晴明 (名字は同じだが別人) の編み出した 『ホツマツタエ』 の解釈法と同じで、目の前の文を普通に読むのではなく、暗号を解読するときのように、一文字ずつ 「文字や記号に特定の意味を割り当て、順に並べられた文字(記号)の意味を、推測を交えながら文章化する」 という手法がとられています。 彼の解釈法の一覧が 『思念表』 として、のちにまとめられています……ヒフミヨイ…… 例えばこの5文字を『思念表』の順に並べると?
このようになるのですが、このままでは意味が通らないので、順に並べられた文字(記号)の意味を、ある程度推測を宛てながら、文章の形にまとめあげる。 すると、この手法を使えばいくらでも、訳者による 柔軟な解釈 が出来てしまうので…… それを楢崎氏が解説したらこうなった。
アマ始元量には、正と反の旋転・循環する性質が有り、それは極限まで繰り返し(周期性)続くものである。んん?? どこをどう解釈したら、『思念表』のあの言葉から、このような難しい話になるのかは謎なのですが、とにかくこの手法だと、訳者による 柔軟な解釈 が出来てしまうので、無意識に本人の先入観が入り込んでしまう。 ・ ・ 元々科学者だった方が「古代文明では?」の仮説の元、順に並べられた文字を、推測を加えながら文章に変換する。 そしたら、たとえ本人に、そのような意図がなかったとしても、自身の期待通りの訳が導き出されるのは当然。 その訳を見た本人は「私の知識と『カタカムナ』の記述が一致している!」と驚き、本気で 『大発見!!』 と感じてしまうものの、結果的に自分の思い込みに沿った訳が出力されただけ。 ・ ・🎓 霊能者が訳したら、従来の説とは全く違う訳が出てきた
楢崎氏本人や、その意思を引き継いだグループは『カタカムナ』のことを世の中に発表し、今日まで人々の興味を繋ぎ止める、素晴らしい活動を続けてくれたと思います。 世の中には多様性が必要なので、さまざまな意見や解釈があって良いと思います。 しかし、霊能者ではない一般の人にとって『カタカムナ』の翻訳は、難しすぎたのかもしれません。 古代文字(暗号)の解読は、想像以上の試行錯誤が必要で、膨大な研究時間がかかります。 子ども向けの知的パズルのように、答えに困ったら解答欄を見れるわけではなく、その研究は「夜の迷いの森」を何年もさまよい続けるようなもの。 (ノーヒント。見通しつかない。手持ちの情報も少ない。弱い。その状態でたった一本の正しい道を見つけ出すのは、ものすごく難しい) ですから、楢崎氏の経験や立場から挑戦しても、そのように誤解してしまったのも仕方がないのかもしれないですが…… あなたがもし、神様の説く〝かんながらバージョン〟の 『カタカムナ』 の訳を知りたいのであれば……カタカムナはアナタの人生を幸運に導く!

ヒフミヨイ…… 例えばこの5文字を『思念表』の順に並べると?
このようになるのですが、このままでは意味が通らないので、順に並べられた文字(記号)の意味を、ある程度推測を宛てながら、文章の形にまとめあげる。
すると、この手法を使えばいくらでも、訳者による 柔軟な解釈 が出来てしまうので……
それを楢崎氏が解説したらこうなった。






